Free濵形さん(三沢一)が優秀賞/東北電力中学生作文コン

沼畑秀樹支店長(右)から表彰状を受け取った濵形紗那さん(中央)と米内山誠毅校長
沼畑秀樹支店長(右)から表彰状を受け取った濵形紗那さん(中央)と米内山誠毅校長

「東北電力第48回中学生作文コンクール」で、三沢市立第一中3年の濵形紗那さん(15)が優秀賞に輝いた。母方に中国のルーツを持つ濵形さんは、自身のつらい体験を踏まえ、多様性を認め合うことの重要さを指摘。13日、同校で表彰式が行われ、同社青森支店の沼畑秀樹支店長から表彰状が贈られた。

 同コンクールは、1975年から毎年実施。「未来の自分に伝えたいこと」をテーマに、東北6県と新潟県の439校から1万3860編の作品が寄せられ、青森県内からは84校2414編の応募があった。

 濵形さんは「違いに寄り添うこと」と題して執筆。母親が中国人であることで、小学生の一時期、差別的な対応を受けた。しかし、中学校の友人に「自分の国が二つあることがうらやましい」と言われたことで、「ハーフ」であることをマイナスからプラスに捉えることができた―と強調。

 偏見から生まれる差別を排除し、違いを認め合う重要性に触れ、「多様な子どもたちの気持ちに寄り添える教師になりたい」と結んだ。

 県南地方関係では、新郷村立新郷中2年の前山聖奈さんが秀賞に選ばれた。各受賞作品は同社ホームページで公開している。

 
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