昨年１１月に行われた、知的書評合戦「第９回ビブリオバトルｉｎ八戸」（デーリー東北新聞社、八戸学院大共催）で、２位の準チャンプ本に選ばれた相前なな花さん（１７）＝八戸聖ウルスラ学院高２年＝が、３月１２日に奈良県生駒市で開かれる「第８回ビブリオバトル全国大会ｉｎいこま」（実行委員会主催）に出場する。相前さんは「出場するからには、チャンプ本を目指したい」と意気込んでいる。

　ビブリオバトルは、発表者がお気に入りの本を持ち寄って魅力を紹介し、観客が一番読みたくなった本を投票で決める書評コミュニケーションゲーム。相前さんは八戸大会のチャンプ本受賞者が辞退したため、全国大会の予選会出場権を得た。

　予選会は今月４、５日にオンライン上で実施。全国から２８人が出場し、４グループに分かれて全国大会への切符を目指した。相前さんは「希望の糸」（東野圭吾著、講談社文庫）を紹介。オンラインのため、聞き手の反応が分からなかったものの、本への愛情を出し切って１位を獲得。予選会を突破した。

　全国大会では、相前さんを含む５人でチャンプ本を争う予定。「学校の仲間や八戸の大会に出場したみんなの分も背負って挑みたい」と笑顔を見せた。