Free「宇宙しいたけ」心込め植菌 洋野・宿戸小児童
洋野町立宿戸小(清野直美校長)で2日、「宇宙しいたけ」の植菌体験会が開かれた。東日本大震災から10年の節目に行われた「東北復興宇宙ミッション」の一環で、宇宙を旅したシイタケ菌を使用。3、4年生24人は復興の歩みに思いをはせ、収穫への期待を込めて種駒を打ち込んだ。
同ミッションは2021年、宇宙空間から世界各国へ復興支援の感謝を伝えようと実施。被災自治体の特産品などの打ち上げも行われ、帰還後に各地で地域振興に役立てられている。
同町が宇宙への持ち込み品に選んだのは、名産のシイタケ。宇宙で保管された種駒が成長するよう願いを込め、同校が昨年度から栽培を開始。震災を知らない世代の子どもたちが、被災の記憶と教訓を学ぶ機会にもなっている。
児童は1人2本程度のほだ木を担当し、真剣なまなざしで種駒を植えた。収穫は2年後の見通しという。
3年の平賀仁君(9)は「宇宙に行ったシイタケだと聞いてわくわくしている。貴重な経験ができた」と目を輝かせた。昨年も体験会に参加した4年の毛糠碧乃さん(10)は「震災に対する多くの支援を忘れず、これからも心を込めて育てていきたい」と話した。
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