Freeソマリア沖の海賊対処へ出発/海自八戸部隊
アフリカ東部のソマリア沖アデン湾での海賊対処のため、八戸市の海上自衛隊第2航空群(石川一郎群司令)の隊員を基幹とする派遣部隊が30日、P3C哨戒機で海自八戸航空基地を出発した。指揮する第51次派遣海賊対処行動航空隊司令の川村智也2等海佐は「隊員一丸となって訓練の成果を発揮し、我が国と国際社会の安定に貢献するため任務を完遂する」とのコメントを出した。
航空群からソマリア沖への派遣は昨年8月以来で通算19度目。今回の部隊は約60人編成で、ジブチを拠点としてアデン湾の不審船や海賊の警戒監視、情報収集などに当たる。
30日は先行して派遣される隊員を乗せたP3C哨戒機2機を、家族17人と隊員約300人が見送った。海自那覇基地を経由してソマリア沖に向かう。残る隊員は31日、民航機で仙台空港から出国する。
2歳の長女と夫の出発を見送った八戸市の中島桂さん(28)は「貴重な機会なので経験を今後の糧にしてもらえれば。無事に帰ってきてほしい」と話した。