Free深海から珍客現る カグラザメ、八戸港に

八戸港に水揚げされたカグラザメ=30日、八戸市第2魚市場
八戸港に水揚げされたカグラザメ=30日、八戸市第2魚市場

八戸港に30日、体長約1・5メートル、重さ約14キロの雌のカグラザメが水揚げされた。階上漁協所属の刺し網漁船が八戸沖で捕獲し、八戸市第2魚市場で競りに掛けられた。捕獲例の少ない“珍客”の来訪に、関係者は「初めて見た」「明るい話題だ」と興味深げだった。

 カグラザメは、深海200~2千メートルに生息。緑色に光る小さな目や丸みのある体、左右に六つずつあるエラ穴などが特徴だ。

 過去に生きたカグラザメを引き取ったことがある浅虫水族館(青森市)によると、青森県内では2014、15年にむつ市大畑町沖、17年に佐井村沖で捕獲されたが、八戸沖では初めての可能性がある。

 階上漁協などによると、今回の個体は陸から約15キロ沖合の水深80~90メートルに仕掛けた網に引っかかっていた。競りの結果、山千岩村商店(八戸市)が競り落とした。店頭に並べたという。

 
お気に入り登録