青森県南、岩手県北両地方の多くの市町村で8日、2022年度に二十歳を迎える若者たちの大人への仲間入りを祝う式典が開かれた。
各会場では、華やかに着飾った出席者が旧友や恩師らとの再開を喜び、社会人として活躍する決意を新たにした。
- たゆまぬ挑戦誓う(久慈市)
-
久慈市は2022年度「二十歳のつどい」を市文化会館アンバーホールで開いた。252人(男122人、女130人)が出席し、夢や目標に向かって挑戦することを誓った。
市と市教委、実行委員会が主催。遠藤譲一市長らがあいさつし、人生の節目を祝福。出席者を代表して市職員の廣崎愛花さん、大学生の千田泰聖さんが「市職員としての自覚と責任を持ち、目標を高く掲げ、人生を歩んでいく」「目まぐるしく変化する世界、時代へ対応できる大人となり、久慈市を支えていく人材を目指す」と決意を述べた。
記念行事では、中学時代の恩師メッセージのスライド上映、ジャズピアニスト馬場葉子さんの演奏などが行われた。
|
- 人生の節目祝い合う(二戸市)
-
二戸市は2022年度の「はたちのつどい」を市民文化会館で開いた。対象者272人(男137人、女135人)のうち約200人が出席し、人生の節目を迎えた喜びを祝い合った。
藤原淳市長は「自分の描く夢や希望に向けて努力を重ね、個性を生かして新しい価値を創造してほしい」と激励した。
参加者を代表し、久慈太陽さんは「将来は故郷へ恩返しできるような、自立した大人を目指し歩み続けたい」と決意を強調。小川千仁(ちひと)さんと髙村澪蒔(れいじ)さんが、飲酒運転の根絶などに向けて誓いの言葉を述べた。
アトラクションでは、中学校時代の恩師や級友との思い出の写真をスクリーンで上映。参加者は笑顔を浮かべ、懐かしそうに見入った。
|
- 支えに「ありがとう」(五戸町)
-
五戸町は町立公民館で2022年度「二十歳を祝う会」を開いた。対象者176人のうち、103人(男62人、女41人)が出席し、家族や友人、恩師らの支えに感謝しながら、大人としての自覚を新たにした。
式典では、若宮佳一町長が「五戸で育まれた絆は不変。町の発展のため、皆さんと共に歩む機会が訪れることを期待している」と式辞を述べた。
謝辞では出席者を代表し、実行委員長の川村澪渉(れいむ)さん(五戸中出、八戸高専5年)が「ウィズコロナとして新しい時代が始まる今、勇気と責任を持ってこれからの一歩を踏み出したい」と力強く語った。
会場には小中学校の恩師も駆け付け、成長した出席者との再会を喜び合った。
|
- 自覚と責任、胸に刻んで(南部町)
-
南部町では「2023年二十歳の祝典」が町立町民ホール「楽楽ホール」で行われ、対象者177人(男86人、女91人)のうち、128人が出席した。節目を迎えた男女が大人の自覚と責任を胸に、新たな一歩を踏み出した。
式辞で工藤祐直町長は「サッカーワールドカップ日本代表選手たちのように、夢と目標に向かって全力で取り組んでほしい」と祝福。二十歳代表の上田航平さんが「どんな逆境や困難にも全力で立ち向かい、夢の実現と明日を担う人材になれるよう歩み続けていく」と決意を述べた。
アトラクションでは、出席者の小中学校時代のスライドショーが流され、盛り上がった。
|
- 門出の日、華やかに(階上町)
-
階上町は「2023年成人式~華達(はたち)~」をハートフルプラザ・はしかみで開いた。対象者167人(男91人、女76人)のうち104人が参加し、節目の年を華やかに祝い合った。
出席者を代表し、落合訓(さとし)さんと佐藤愛莉さんが町民憲章を唱和。荒谷憲輝町長は、サッカーワールドカップカタール大会で活躍した日本代表に触れ、「皆さんもこれから新しい時代を切り開いていく一人として躍動することを期待している」と激励した。
誓いのことばでは、重文字匠吾(しょうご)さんが「一人の大人として何か一つでも社会に貢献できるよう努めたい」と今後の決意を述べ、田村杏未(あみ)さんは「置かれている環境はさまざまだが、成人としての自覚と責任を持った行動を心がけていきたい」と抱負を語った。
|
- 目標や夢、高らか披露(三戸町)
-
三戸町は町民体育館で2022年度「20歳を祝う会」を開いた。対象者74人(男43人、女31人)のうち59人が出席し、友人との再会を喜び、人生の節目を祝った。
松尾和彦町長は式辞で「コロナ禍や情報化社会という大きな変化の中で感じてきたことを、柔軟な発想や若いパワーで社会に還元してもらいたい」と激励。
20歳代表の答辞では、岩間知輝さんが「日本をより明るく、活発にするため、仲間とのつながりを大切に、社会の一員としての役割を果たす」と述べた。
式典後は、対象者が1人ずつ登壇して目標や夢を発表。小、中学校時代の写真や映像を上映したほか、恩師を“ねぎ”らってネギの束を渡す場面もあった。
|
- 力強いエールに感謝(田子町)
-
田子町は町中央公民館で2022年度「20歳を祝う会」を開き、対象者48人(男22人、女26人)のうち35人が出席した。家族や恩師に見守られながら、社会人としての道を歩む決意を新たにした。
山本晴美町長はあいさつで「若さとは夢を実現する最大、最強のアイテムだ。若さという可能性を信じ、挑戦し続ける勇気、謙虚さ、礼節を失わないでほしい」とエールを送った。
出席者を代表し、中平楓人(ふうと)さんが「これからの人生への希望を胸に、私たちを育ててくれた方々に感謝し、田子町に恥じない成人になれるよう努力し続ける」とお礼の言葉を述べた。
|
- 仲間とともに誓い新た(洋野町)
-
洋野町は2022年度「二十歳のつどい」を町民文化会館で開いた。対象者144人(男70人、女74人)のうち101人が出席し、仲間と人生の節目を祝うと共に、大人としての自覚を新たにした。
岡本正善町長は「コロナ禍で制約のある中、成長したことを強みに、これからも夢に向け羽ばたいて」と式辞。二十歳代表の鈴木優斗さんが「育ててくれた家族らへの感謝を胸に、社会人としての責任を持って人生を全力で切り開く」と誓いのことばを述べた。
閉式後の記念公演では、町出身の下長根蓮さん(22)が所属するアカペラユニット「ALLOWL(オールオール)」がパフォーマンスを披露。二十歳の門出に花を添えた。
|
- 自分を磨き社会に貢献(野田村)
-
野田村は2022年度「二十歳のつどい」を村立体育館で開いた。31人(男19人、女12人)が出席し、自分自身を磨き続け、社会に貢献することを誓った。
村と実行委員会の主催。三上京史さんと大道彩乃さんが「野田中学校で掲げた『野田村の太陽』となり、未来を照らす力をそれぞれが育み、村の発展の糧となるように歩んでいく」と誓いの言葉を述べた。
小田祐士村長の「支えてもらった多くの方々への感謝の気持ちを忘れずに、自信と誇りを持って信じた道を歩んでほしい」との式辞を、中村剛副村長が代読した。
記念行事では恩師への花束贈呈や記念撮影が行われた。村立野田中の3年生は伝統の創作太鼓を披露して祝福した。
|