Free宇宙分野の研究で躍進 三沢高自然科学愛好会、成果に手応え

三沢高自然愛好会のメンバー。平野友麻会長(左)は人工衛星・探査機製作コンテストで上位入賞を目指す
三沢高自然愛好会のメンバー。平野友麻会長(左)は人工衛星・探査機製作コンテストで上位入賞を目指す

青森県立三沢高の1年生5人で組織する自然科学愛好会が、「第30回衛星設計コンテスト」(日本機械学会など主催)ジュニアの部「ジュニア実験賞」を受賞、「第6回全国人工衛星・探査機模型製作コンテスト」(岐阜県主催)の最終審査に残るなど、宇宙分野の研究で躍進している。

 衛星設計コンテストは、高校生や大学生らが宇宙に関するアイデアを競う。高校生の「ジュニアの部」では全国から42団体が出場し、7団体が最終審査に残った。

 生徒たちは、普段淡水で成育するミドリムシが特殊な樹脂を使い、塩分を抜いた尿の中で生存できることを発見。リーダーの大坂唯歩稀(いぶき)さん(16)は「尿を使ったミドリムシの培養と、宇宙食への活用が最終目標。来年また挑戦したい」とさらなる研究の充実を目指す。

 人工衛星や探査機の再現度を競う人工衛星・探査機模型製作コンテストでは、木箱などを使用し、東京工業大が開発した超小型人工衛星「Origami―SAT1」を製作。高校生部門の最終審査4枠に残り、来年2月の結果発表を控える。会長も務める平野友麻さん(16)は「完成度に自信を持っている」と話す。

 指導する内山智幸教諭は「試行錯誤を重ね、よくチャレンジしてくれた」と生徒の頑張りをたたえた。

 
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