Free野田頭医師に厚労大臣感謝状 臓器移植への貢献に評価/八戸

臓器移植対策推進功労者の厚生労働大臣感謝状を受けた八戸市立市民病院救命救急センター長の野田頭達也医師
臓器移植対策推進功労者の厚生労働大臣感謝状を受けた八戸市立市民病院救命救急センター長の野田頭達也医師

八戸市立市民病院救命救急センター長の野田頭達也医師(58)が、臓器移植対策の推進に貢献した個人や団体に贈られる厚生労働大臣感謝状を受けた。近隣病院と連携し、臓器提供体制の構築に取り組んでいることなどが評価された。

 同病院は、日本臓器移植ネットワークが実施する臓器提供連携体制構築事業に参加。青森県立中央病院や八戸赤十字病院と連携し、臓器提供の経験が少ない病院に、脳死判定などのプロセスについて助言したり、経験豊富な職員を派遣したりしている。

 野田頭医師も、院内での脳死判定に携わってきた。「意識が戻ると期待している家族に、脳死や臓器提供を伝えるのは容易ではない。体制が整備されていないと難しい」と指摘する。

 贈呈式は例年、臓器移植推進国民大会で実施されているが、今年はオンライン開催だったため、感謝状は12月上旬に野田頭医師の元へ届けられた。

 野田頭医師は「感謝状をいただけたのはありがたい」と話し、「日本の臓器提供数は諸外国に比べて少なく、提供を待つ人が大勢いる。国内で善意の輪が広がるように取り組みたい」と意欲を示した。

 
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