Free「将来の自分にも薦めたい」 中高生が「青春の一冊」紹介/八戸

「六畳間のピアノマン」を紹介する三浦大雅さん
「六畳間のピアノマン」を紹介する三浦大雅さん

青森県教委主催の「子どもの読書活動推進大会」が3日、八戸市のHOCコネクトで開かれた。中高生がそれぞれに、自身の体験も交えながらお薦め本を紹介した。

 「大切なあなたへ薦める青春の一冊コンクール」表彰式に続き、入賞者12人がお薦めの本を紹介。安藤祐介さんの小説「六畳間のピアノマン」を取り上げた中学生の部最優秀賞の三浦大雅さん(市立江陽中3年)は「生きがいの大切さを教えてくれる。困難が待ち受けているであろう世の中で働く、将来の自分にも薦めたい」と力強く語った。

 高校の部最優秀賞の古川瑛梨奈さん(同市出身、青森聾(ろう)学校高等部3年)は性同一性障害の著者木本奏太 かなたいむ。さんの「元女子、現男子。

 忘れたい過去もある。けど、それを含めて僕だと気づいた。」を紹介。「私は耳が聞こえない。陸上競技で新聞に取り上げられることもあるが、『障害があるのにすごい』と思われると、複雑な気持ちになる。みんなと同じように普通に生きていると知ってほしい」と訴えた。

 このほか、直木賞作家の辻村深月さんが「読書って楽しい!」と題して講演した。

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