Free弁慶来訪の言い伝え 「西塔坂」に奥州街道の標柱設置 五戸町文化協会

西塔坂に標柱を設置した関係者
西塔坂に標柱を設置した関係者

江戸時代の五街道の一つ「奥州街道」を広く知ってもらおうと、五戸町文化協会(鳥谷部智会長)は11月30日、町中心街の通り沿いにある「西塔坂(さいとうざか)」に奥州街道の標柱を設置した。西塔坂には弁慶が訪れ、体を休めたという言い伝えが残されており、関係者は町の歴史への関心が高まることに期待を寄せる。

 奥州街道は文化庁の「歴史の道百選」に指定されており、後の国道4号の基になっている。町内では高山峠から北上するルートが該当し、西塔坂は中心商店街から川原町地区方面へ向かう途中にある。

 西塔坂付近には、かつて奥州街道の石碑が設置されていたが、衝突事故で破損、撤去された経緯があり、再び設置を望む声が上がっていた。

 標柱は高さ2メートル、幅18センチ四方で、刻友会代表の米田佳造さんが制作した。柱の文字は書道研究「無門会」会長の藤村竹風さんが担当し、「奥州街道 西塔坂」「弁慶来訪 伝説之地」と揮毫(きごう)した。

 同協会役員や近隣住民らが出席し、除幕式を行った。出席者を代表して澤田尚町教育長が「奥州街道は町の重要な文化財。町民への啓発に向けて有意義なことだ」と述べた。

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