Free犯罪被害者が講演、支援拡充訴え 青森市でフォーラム
青森県被害者支援連絡協議会などが主催する犯罪被害者等支援県民フォーラムが15日、青森市で開かれた。犯罪被害者の辻内衣子さん(64)=東京都在住=が講演し、被害者支援の拡充と地域差の是正を訴えた。
2000年12月、辻内さんは傷害致死事件で夫の命を奪われた。直後は警察や行政の対応に追われ、パニック状態だったといい、「一緒に考えてくれる人が必要だった」と心情を吐露。翌年の春を迎え、「夫と桜を見られない」と思った時に悲しみが押し寄せたと回顧した。
現在は東京都総務局人権施策推進課で、犯罪被害者を支援するコーディネーターとして活動する。支援制度の現状について「助けが必要な人はたくさんいる」と強調。見舞金や転居費用の助成など支援が広がる一方、取り組みに地域差がある現状に触れ、「住んでいる地域で得られる支援が違うのは問題だ」と支援の拡充を求めた。