Free中心街にオブジェを 八学大生と障害者施設連携 12月10日マチニワに展示

作業の進捗状況を確認する学生(左)
作業の進捗状況を確認する学生(左)

八戸学院大人間健康学科の大木えりか講師のゼミは、青森県南地方の障害者施設と連携し、中心街にオブジェを展示するプロジェクトを進めている。障害に対する理解促進と、にぎわいづくりへの貢献が目的で、展示は12月10日に同市三日町のマチニワで予定。各施設では、衰退が危惧される街なかで開かれる一日限定の作品展に向け、熱のこもった作業を続けている。

 プロジェクトは同ゼミ所属の学生が発案。市の助成金を受け、7月ごろから施設と連携した作品作りが始まった。

 同市の障害者サポートセンターくるみの里は、高さ1・5メートルほどの巨大なリンゴやえんぶりの烏帽子(えぼし)、小型の八幡馬の制作を担当する。学生らは1日、施設を訪れて進捗(しんちょく)状況を確認。施設利用者は烏帽子をかたどった木製の型に、下地となる新聞紙を貼り付けるなど、丁寧に作業を進めた。

 三戸町の特定非営利活動法人「どんぐりの家」では、絵本「11ぴきのねこ」を題材とした貼り絵を制作。同市の生活介護事業所「サクラ」では、くるみの里が作った八幡馬に色を塗る。

 プロジェクトを発案した佐々木綾奈さん(22)は「中心街は友人らとよく訪れており、作品の展示を通して街がより明るくなってほしい」と願う。くるみの里の泉山彰理事長は「力作を多くの人に見てもらいたい」と話した。

 今回は一日限定だが、今後も場所を変えながら展示を継続する意向。

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