Free青森山田高・黒田氏、J2町田監督に決定 「昇格実現へ全てを還元」

黒田 剛氏
黒田 剛氏

サッカーJ2の町田ゼルビアは24日、青森山田高サッカー部の黒田剛監督(52)が2023年シーズンから監督に就任すると正式に発表した。黒田氏は取材に「プロの監督として成功を収め、これまで30年間応援いただいた青森県の皆さまにいい話題を届けたい」と意欲を語った。

 黒田氏は1994年に同校のコーチとなり、95年から監督に就任。97年から25大会連続で全国高校選手権出場に導いた。これまで全国高校総体(インターハイ)で2度、全国高校選手権で3度優勝。2016年にはJリーグのユースチームも参加する高円宮杯U―18プレミアリーグを初制覇した。21年度にはインターハイ、プレミアリーグ東地区、選手権の“3冠”を達成した。

 育成手腕にも定評があり、これまで日本代表として18年のロシアW杯で16強入りに貢献した柴崎岳(野辺地町出身、スペイン2部レガネス)ら多くのプロ選手を輩出してきた。

 町田は東京都町田市を本拠地とし、今季はJ2で22チーム中15位と低迷していた。黒田氏は町田の監督を引き受けた理由について「50歳となったころから、青森山田の監督を後任に引き継いでいかなくては、と思っている中で、すばらしいオファーをいただいた」と説明。町田のホームページで「『夢(J1昇格)実現』のために、自分自身の全てをチームに還元したい」とコメントした。

 同校の監督は、正木昌宣ヘッドコーチが引き継ぐ方針だという。

 
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