Free糖度十分、大粒びっしり シャインマスカット収穫始まる/南部町
南部町沖田面の宮野晶夫さん(64)のブドウ園で14日、「シャインマスカット」の収穫が始まった。大粒で種がなく、皮まで食べられるとあって、幅広い年代に好まれる品種。宮野さんは「夏場の長雨の影響で例年より1週間ほど遅くなったが、糖度は十分」と太鼓判を押した。
シャインマスカットは、「スチューベン」と「マスカット・オブ・アレキサンドリア」の交配で生まれた「ブドウ安芸津21号」に、「白南」を交雑した高級品種。
粒は4~5センチの楕円(だえん)形で、一粒10グラム以上あり、甘味が強い。耐寒性もあり、寒冷地で栽培できるのが特徴。店頭では1房2千~3千円の値が付く。
栽培を始めて12年。県内では先駆け的存在の宮野さんは、「デリケートで栽培に手間がかかるが、人気が高いのでやりがいがある」と話す。町内の産直施設を中心に、16日前後に出荷するという。