Free個人情報入りUSB紛失 むつ市、高齢者549人分

USBメモリーの紛失について陳謝する宮下宗一郎むつ市長(中央)ら=8日、市役所
USBメモリーの紛失について陳謝する宮下宗一郎むつ市長(中央)ら=8日、市役所

むつ市は8日、市内の高齢者549人分の個人情報が入ったUSBメモリー1本を紛失したと明らかにした。USBには後期高齢者医療保険加入者の被保険者番号や氏名、口座情報、高額療養費支給額のデータが入っており、パスワードによるロックはかかっていないという。市は現時点で、情報流出による被害は確認されていないとしている。

 市によると、USBは福祉部障がい福祉課が管理。職員が9月28日、対象者への医療費還付作業のため、パソコンでデータを移動させる際に使用した。翌日、規定の保管場所にUSBがないことに別の職員が気付き、紛失が判明した。USBを使用した職員は同28日午後8時まで勤務したが、保管場所に返却したかは覚えていないと話しているという。

 10月3日にかけて同課内や公用車などを探したが見つからず、同日夕方に市長に紛失を報告。6日にむつ警察署に遺失物届を提出した。市役所本庁舎内の監視カメラなども確認したが、7日までに発見には至らなかった。

 8日に会見した宮下宗一郎市長は「深くおわびする。再発防止に努め、信頼回復に努める」と陳謝。発覚から公表まで10日間を要したことに関しては「徹底した捜索を指示したため。時間がかかったという指摘は甘んじて受け止める」とした。

 市は対象者に謝罪文書を送付するほか、11~16日に、市役所本庁舎市民連携課に相談窓口を設置する。

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