Free【トップインタビュー】吉田産業・吉田誠夫代表取締役社長/資材提供し暮らし支える
地元企業の人材確保や地元就職の促進に向けてデーリー東北新聞社が企画する「リクルートラウンジ」。経営トップのインタビューを順次紹介する。
―会社の現状は。
新型コロナウイルス禍で経済活動が停滞した一方、生活様式は変わり、現状を見直す契機となった。事業面ではシステム開発を伴うIT関連、アウトドア商品の需要が増加した。営業手法など働き方も変わり、今はそれらを定着させる段階にある。
―経営理念は。
「社業の発展を通じて地域の繁栄に貢献する」は会社設立以来変わらない。昨年100周年を迎え、理念をより具現化するために若手に考えてもらったグループの100周年ステートメントが「地域を動かす仕事を」だ。建設資材の提供を通して地域の快適な暮らしを支え、お客さまのニーズにどこまでも寄り添い、事業や経営に貢献したい。
私自身が経営で大切にしているのは、初代・吉田昌平の考え。初代は高校時代に野球をやっていて、商売はスポーツである―が信条。フェアプレーでベストを尽くし、言い訳はしない。この精神を大事にしてきた。
―求める人材は。
会社は人間的な成長を続けていく場。▽遊び心とチャレンジする意欲▽たゆまざる自己成長の気持ち▽変化を楽しむ柔軟な心―の三つのマインドを持ち、諦めず最後に一踏ん張りできる人を求めたい。
―今後の事業展開は。
現場での建築廃材を減らしてリサイクルにつなげるため、木材や外壁材を事前に切断するプレカットを推進する。温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルに貢献する商材の取り扱いも増やす。世の中の変化に積極的に対応し、その過程で新たな価値を創造していく。