Free【トップインタビュー】八戸中央青果・横町芳隆代表取締役社長/地域の流通支え続け90年
地元企業の人材確保や地元就職の促進に向けてデーリー東北新聞社が企画する「リクルートラウンジ」。経営トップのインタビューを順次紹介する。
―今年で90周年を迎えた。
歴史の重みを感じている。この地域で皆さまのお世話になったという感謝と、地域のために流通を支えたとの自負がある。最近の大きな出来事といえば2017年の北日本青果との合併だ。社員は山あり谷ありの苦労を乗り越えた仲間。一緒に100周年へ向け頑張っていきたい。
現状に満足せず現場の問題点を拾って是正する、の繰り返し。継続して設備投資に取り組み、市場を利用してもらう皆さまに前より良くなったと喜んでもらえるように心がけている。
―ここ1年の取り組みは。
まずはデジタル化の推進だ。紙ベースの削減。大きなモニターを場内2カ所に設置し生産者がいつでも見られるようにするなどした。昨年4月からSNS(交流サイト)での発信も始めた。火・金曜の週2回、インスタグラムとツイッターで市場情報や社内の取り組み、日常生活などをアップしている。
―望まれる人材について。
縁の大切さに気付くことができる人。たくさんの縁の集大成として今があると考えている。野菜だって種を植えても土、水、肥料、日光の縁がないと生育せずに種のまま。人生も同じだ。採用では新卒にこだわらず範囲を広げたいし、学歴も問わない。
―今後の事業展開は。
生産者の負担軽減に向け、新たに選果場のラインの設備を発注しており、来年には稼働する予定。糖度センサー付きで、現在のリンゴだけでなく桃や梨、柿などもできるようにする。自分たちができることは何か、日々情報収集し取り組みを進化させていく。