Free【エリザベス女王死去】大きな悲しみ「国全体に」 八戸出身、在英女性が見た逝去
英国のエリザベス女王の死に、国民らは大きな悲しみに包まれている。八戸市出身で、英国在住の絵本作家まつばらのりこさん(45)もその一人だ。10日までの本紙取材に、「イギリスの象徴として強い存在感を示していた。国全体が喪に服している」と、現地の様子を伝えた。
英国人の義母からのメールで、女王の死を知ったというまつばらさん。「義母を含め、エリザベス女王と共に歩んできた世代の人々にとっては、まさに一つの時代が終わった、という感覚なのかもしれない」と喪失感をにじませる。
今年6月には、即位70周年のお祝いが盛大に催された。女王の軌跡を描いた絵本が子どもたちに配られたり、地域や学校でも祝祭行事があったりと、まつばらさん自身も女王を身近に感じる年だったといい、「その年に女王が亡くなられたことに寂しさを感じる」と語る。
「70年もの間、イギリスとイギリス連邦諸国に人生をささげた女王に、『ゆっくりとお休みください』と言いたい気持ち」。敬意を表するとともに、その死を悼んだ。