Free【トップインタビュー】北日本造船・磯谷実代表取締役/進水時の感動、魅力の一つ
地元企業の人材確保や地元就職の促進に向けてデーリー東北新聞社が企画する「リクルートラウンジ」。経営トップのインタビューを順次紹介する。
―事業内容は。
1969年の設立以降、50年以上にわたり船舶の建造を手がけてきた。2000年代からはケミカルタンカーを主力としてきたが、新型コロナウイルスの感染拡大で需要が低迷。さまざまなタイプの船舶の注文を製造する「プロダクトミックス」に切り替えたことで、タンカー以外の注文が増え、24年までの仕事量を確保できた。
―経営理念について。
今の時代はスピードが速く、物事がどんどん変わっている。生き残っていくには変化に順応し、進化することが求められている。「現状維持は後退につながる」という考え方で次々と仕掛けていき、新たな取り組みを進めていく。
―仕事のやりがいは。
造船は、担当者が設計、製造、組み立てなどをそれぞれ行い、会社一丸となって挑む仕事だ。初めて船舶を水に浮かべる際は時間をかけた分、感動も大きい。同じ製造業でも、ほかにはない魅力の一つと言える。
―人材育成に向けた取り組みについて。
造船技術の習得に向けて関係機関への派遣を行い、資格の取得も促すなど、全面的にバックアップしている。営業においては、取引先と英文でのやり取りも多く、英語力を高めるため定期的に研修を開いている。
―求める人材は。
若い人たちは多くの情報を持っている一方、考え過ぎてしまう傾向にもある。前へ一歩踏み出して、アクションを起こす気持ちが大事だ。失敗してもいい。そこで逃げずに、次の一手を打てるような人に来てもらいたい。