４月に閉店した八戸市十三日町の三春屋に入居し、営業再開を目指していた人気ラーメン店「らーめんふぁくとりーのすけ」が２６日、同市番町の「ＭＯＴＯビルディング」１階に移転オープンする。看板商品のみそラーメンなどメニューはそのままに、スタッフも同じ顔触れが４カ月ぶりにそろった。店長の木村靖昭さん（５２）は「変わらぬ味を新たな場所で届けたい」と思いを強くする。

　三春屋閉店後、多くのファンを持つ人気店としても知られるため、移転の誘いを受けた。ただ、慣れ親しんだ中心街は離れ難く、夢でもあった路面店を新たな店舗に選んだ。

　移転へ向けた改修工事は７月にスタート。完成した店内ではこれまでより多い３６席を用意した。入り口に製麺所を備え、旧店舗で使っていた仕切りなども持ち込むなど、三春屋時代の雰囲気も残している。

　２３日からはオープンに向けたラーメンや具材の仕込みが始まった。店名が書かれたＴシャツとエプロンを久しぶりに身に着けた木村さんは「やっぱり気が引き締まる」と笑みが止まらない。

　移転は今回が初めてではない。元々は、海にほど近い同市白銀町に店舗を構えていたが、東日本大震災での大津波により損壊し、三春屋へと移転した経緯がある。

　木村さんは「ここが最後の場所。多くの人に親しまれるラーメン店に再びしていきたい」と語った。

　営業時間は午前１１時～午後８時。火曜定休。

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