野辺地町は４日、町内の高校生を対象に農業体験事業を実施した。八戸学院野辺地西高３年の生徒６人が町特産の「野辺地葉つきこかぶ」の収穫や箱詰め作業に汗を流した。

　高校生に地元特産品への関心を深めてもらうとともに、今後の進路の参考にしてもらうことを目的に初めて開催。町の若手職員３人も参加した。

　町内５農家が協力。このうち同町小沢平の二ツ森均さん（６２）の作業小屋では、生徒２人が作業員に混じって葉取りに挑戦。作業員からアドバイスを受けながら、外側の葉を一枚一枚丁寧に取り除いた。

　太田彩夢（あみ）さんは「どの葉を取れば良いのか見分けが付きにくく難しかった」、稲葉心（しん）さんは「手作業ですごく手間がかかっていることが分かった」とそれぞれ苦労を実感した様子。

　作業後、生徒たちは町内有志で組織する「ちーむ野ｏｐｅｎ（のーぷん）」のメンバーから、小カブが特産品になった経緯や小カブを使ったドレッシング開発の話などを聞き、地域の魅力に理解を深めた。