洋野町民文化会館で２日、米国空軍太平洋音楽隊のジャズバンド「パシフィック・ショーケース」による演奏が披露された。コンサートに先立ち、バックヤードツアーが行われ、町内中高の吹奏楽部員がリハーサルを見学。練習法などを積極的に質問し、プロの技術や意識の高さを体感した。

　町民文化会館振興協議会が主催。同音楽隊は米軍基地内での式典演奏や、国際交流を行っている。

　この日は音楽隊の１３人が出演。バックヤードツアーでは、吹奏楽部員約３０人が間近でサウンドチェックなどを観覧。ミニコンサートでは自然と手拍子が沸き起こり、会場が一体となって盛り上がった。

　バンドへの質問コーナーでは、各校の代表生徒が「どのような心構えで練習しているか」などを尋ねた。「基本に忠実に、良い音が出るよう心がけている」「鏡の前に立ち、聴衆を目の前にしていることをイメージする」との返答に、生徒らは熱心にうなずいた。

　岩手県立大野高２年の向田苺さん（１７）は「パフォーマンスがとてもかっこよかった。今日の経験を生かして練習に励みたい」と刺激を受けた様子だった。

　コンサートには約７００人が来場。聴衆は本場のアメリカンジャズに酔いしれた。