Free一球入魂かぼちゃ、最高値5万円 昨年と同額 八戸で初競り
むつ市などがブランド化に取り組む「一球入魂かぼちゃ」の初競りが26日、八戸市中央卸売市場で行われ、最高値は3・48キロの1個で、過去最高だった昨年と同じ5万円が付いた。十和田おいらせ農協一球入魂かぼちゃ生産部会の浜田昭彦部会長(65)は「生産者が希望を持てる十分な金額。これからも高値が続くよう願う」と期待を寄せた。
むつ市の生産者が露地栽培より1カ月ほど早いハウス栽培の13個を出荷。同卸売市場では上場3年目、ハウス物の取り扱いは2年目となる。競りの結果、最高値以外の12個は1万円(3・28キロ)から4千円(2・82キロ)で取引され、平均は8846円で昨年並みの水準という。
最高値は競りの1番目のカボチャ。八戸市の青果卸売業「南部青果」が落札し、同市の生鮮食品スーパー「やまはる」旭ケ丘支店で販売された。
南部青果特産担当の池田裕樹さん(24)は「ナガイモやニンニク、ゴボウのように青森県産の代表的な野菜にしたい。栄養価が高く、甘くておいしいこのカボチャを全国に届けていきたい」と語った。
一球入魂かぼちゃは「ダークホース」と呼ばれる品種。通常は1株に5個以上なる実を1個だけ残して栽培することで、糖度やサイズを高める。出荷は10月まで続く見込みだ。
浜田部会長は「今年の生育は順調。カボチャの糖度は1日に0・2度のペースで上がる。おいしさを長く楽しんで」とPRした。