Free誘拐予告メール、対応追われる 28日夕時点で被害なし/青森県南
下校中の園児や小学生を誘拐する―とのメールが青森県南の自治体に相次いで送られた問題で、予告日の28日、学校関係者らは登下校時の見守りを強化するなど対応に追われた。県警によると同日午後5時現在、県内で被害は確認されていない。
南部町は町内全小学校に町職員を配置し、学童保育所への付き添いやスクールバスへの誘導などを実施した。集団下校や教職員の同行、保護者による送迎も多かった。
十和田市でも関係者が見守りを強化。市立三本木小は、前日の27日から50人以上の体制で登下校時の警戒に当たった。学区防犯パトロール隊の佐藤やえ代表は「愉快犯か知らないが、地域の子どもは地域の手で守らなければいけない」と語った。
八戸市立小中野小は高学年の授業を短縮。愛好会活動も自粛し、全校児童が一斉に集団下校した。花生典幸校長は「子どもの安全を最優先に考えた対応。何も起こらずに終わってほしい」と願った。
問題を巡っては、子どもの誘拐を予告するメールが23、24日、自治体ホームページなどを通じて送られ、県南地方では少なくとも14市町村で確認されていた。