Free久慈湊小の移転候補地決定 津波浸水域内「防災、避難を徹底」/市教委

移転候補地が決まった久慈市立久慈湊小=9日
移転候補地が決まった久慈市立久慈湊小=9日

久慈市教委は9日、老朽化に伴う市立久慈湊小の移転候補地について、同市旭町の岩手県立久慈病院の南側に決めたことを明らかにした。県が公表した津波浸水想定で5・2メートル~7・28メートルの浸水域に含まれている。市教委は新たな校舎に防災対策を講じた上で、避難行動を徹底させ、児童の安全を確保したい考え。2024年度着工、26年4月の使用開始を目指す。

 選定理由について、▽十分な敷地を確保できる▽工事遅延や中止、事業費増につながる不確定要素が少ない▽津波警報から30分以内での避難が十分に可能―などと説明した。

 女澤康子教育部長は「設計では高床式や盛り土式などを検討していく」と強調。今後、保護者や住民を対象に説明会を開き、本年度内に整備計画を策定する。

 同校の移転を巡っては、市教委は20年3月に基本構想を策定し、候補地を3カ所に絞り込んだ。だが、国が日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震に伴う津波想定を公表し、候補地の安全性が不透明となったため中断。県の津波浸水想定の公表後に再検討することにしていた。

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