Free水族館クラブの高校生、学会で研究発表 洋野の「辰の口」伝承、地形調査
地球科学分野における国内最大の学会「日本地球惑星科学連合(JuPG)2022年オンライン大会」が5月29日に開かれ、八戸市水産科学館マリエントが運営する、マリエント「ちきゅう」たんけんクラブ・シニアの高校生が参加した。メンバーは、洋野町に存在する「辰の口」という岬が、三陸ジオパークのジオサイトになり得るかなどについて研究発表した。
同クラブには、八戸高など5校から10人が参加している。今回は辰の口について調査を実施。ワラビ採りを戒める何者かの声とともに岬が崩れ、竜が口を開いたように見えた―とされる地域の伝承に基づき、「ジオ紙芝居」を制作した。
伝承が崩落による地形変化と海への崩落音などではないかと提起し、地形的な特徴もまとめた。ジオサイトとするには難しいものの、知名度の向上により、地域振興の助けになるのではと結論づけた。
大会には全国から80チームが参加した。メンバーはオンラインで、同会からの質問などに答えた。
岩手県立種市高3年の濱平菜那香さん(17)は「まとめるのは大変だったが、洋野にもたくさんの魅力があることを知ってほしい」と笑顔を見せた。
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