Free家庭電気料金「上限価格続く」/東北電定例会見
東北電力青森支店の沼畑秀樹支店長は17日に青森市で開いた定例会見で、6月分で値上げの算定根拠となる平均燃料価格が上限に達した家庭向け電気料金に関し、「少なくとも8、9月まではこの水準が続く」との見方を示した。上限撤廃などさらなる値上げはしない考えも改めて説明した。
燃料費調整制度は3カ月分の平均燃料価格を3カ月後の料金に反映する。円安が進行した4、5月の状況が反映される秋ごろまでは上限価格が続くとし、「その後も下がっていく要素は少ない」とした。
一方、再生可能エネルギー事業者に発電停止を求める出力制御が相次ぐ状況について、東北電力ネットワーク青森支社の菊地善一支社長は「需要が伸びず、供給力が上回ってしまった。需要が高い夏や冬に実施することはほぼないと認識しているが、春と秋は今後もあり得る」と述べた。
同社は4月10日、管内の東北地方と新潟県で初めて再エネ出力制御に踏み切った。その後も制御は続き、5月13日までに計13回実施している。