Freeむつ管内で男児がつつが虫病 青森県内で今年初確認
青森県は17日、むつ保健所管内居住の10歳未満の男児が5月上旬につつが虫病を発症したと発表した。県内で発症が確認されたのは今年初。男児は既に回復している。重症化すると肺炎や脳炎症状が現れ、場合によっては致死率が高くなるため、県は予防と発症後の早期受診を呼びかけている。
つつが虫病は、ダニの一種「ツツガムシ」を媒介とする感染症。刺されてから5~14日で39度以上の発熱や発疹、リンパ節の腫れ、倦怠(けんたい)感、頭痛などの症状が現れる。
抗菌薬による治療が可能だが、治療が遅れると重症化の恐れもある。県内では春から初夏、秋から初冬に発生のピークを迎える傾向にあり、2021年は23人の発症が確認された。
農作業時や山歩き中は長袖長ズボンを着用するなど肌の露出を避け、帰宅後は入浴や着衣の洗濯を徹底することで予防できる。県健康福祉部は「ツツガムシに刺されないように備えるのはもちろん、症状が出た場合は早期に医療機関を受診し適切な治療を受けてほしい」としている。