蓬田漁港付近の陸奥湾でナマコ約３００キロを密漁したとして、青森県警捜査２課などは１６日、漁業法違反（特定水産物動植物の採補）の疑いで、本籍北海道芽室町、指定暴力団６代目山口組系組員の無職の男（４７）ら３人を逮捕、送検したと発表した。また、同日までに３人を同法違反（漁業権の侵害）の疑いで追送検した。

　ほかに逮捕、送検されたのは函館市昭和４丁目の無職の男（３１）と、札幌市北区北三十五条西９丁目の無職の男（５４）。

　３人の逮捕容疑は、氏名不詳者らと共謀し、４月２４日午後８時ごろから同１０時４５分ごろまでの間、漁業権などがないのに蓬田漁港付近の海域でナマコ３０８キロ（５５３個、時価総額約１４５万円相当）を採った疑い。追送検は今月１０日で、容疑は同漁協の漁業権を侵害した疑い。

　青森地検は１６日、追送検した分も含め、３人を漁業法違反の罪で起訴した。

　県警捜査２課によると、３人は知人関係。県警に情報提供があり、青森署や青森海上保安部などが合同で捜査し、現行犯逮捕した。ナマコや密漁に使ったボンベなどの潜水道具は押収し、ナマコは放流した。

　同課はほかにも共犯者がいるとみて、余罪も含めて捜査している。

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