Free【月刊Dash】再び全国の舞台目指し/十和田南スポーツ少年団
第53回全国ミニバスケットボール大会(3月28〜31日・東京)の女子に、青森県代表として出場した十和田南スポーツ少年団(十和田市)。メンバーは粘り強い守備と走力を武器に、晴れ舞台ではつらつプレーを繰り広げた。
全国大会出場は2017年以来5年ぶり。当時小学1年だった下山ももな(十和田南6年)は、会場の代々木体育館で姉がプレーするのを見て、「この広い会場で私も試合がしたい」と、努力を重ねてきた。
その姿勢は仲間にも波及し、チームは「全国出場」へ結束。昨年12月の県大会は、初戦で新井田クラブ(八戸)に延長の末勝利。決勝では柏(西北五)を1点差で下し、念願の全国大会への切符を手にした。
全国大会は、優勝を決めずに各都道府県代表47チームが3試合ずつ戦う形式。結果は1勝2敗だった。ゲームキャプテンの白山友理愛(十和田南6年)は「個人スキルの高い選手ばかり。勝った試合も相手に合わせてしまい、自分たちがやりたかったプレッシャーを与える守備ができなかった」と反省。チームキャプテンの小渡悠生奈(十和田南6年)は「中学でも競技を続ける。負けた悔しさを忘れずにもっと練習し、全中で借りを返したい」と決意を新たにした。
全国大会の経験は、下級生にも変化をもたらした。新チーム発足当初のチームの目標は「県ベスト4」だったが、全国大会終了後は全員で話し合って「全国大会出場」に“上方修正”した。
新チームでキャプテンを担う畑山美月(十和田南5年)は「全国の強いチームの良いところを取り入れ、小さくても、守備やスピードで戦えるチームを目指す」と張り切る。あの場所へ、もう一度-。思いはつながっていく。