Free八戸の大型小売店5店舗 売上高14・5%減 青い森信金3月経済概況
青い森信用金庫は2日、青森県内の3月の経済概況を発表した。新型コロナウイルス禍で、八戸地区の個人消費は依然として低調。八戸市内の大型小売店5店舗の売り上げは、前年同月比14・5%減と10カ月連続で前年実績を下回った。東南アジアを中心とした工場の操業停止や半導体の供給遅れが響き、家具や家電製品などには入荷の停滞が見られる。青森地区も個人消費の動きは鈍く、青森市内の大型小売店2店舗の売上高は2・1%減となった。
【水産加工】
締めさばの販売は全体的に好調だが、原料不足の状況は継続。イカ加工品は売り上げを伸ばすも、原料価格の上昇で採算の見通しが立たない。イワシやサンマの缶詰は原料不足に加え、缶など容器の調達にも苦慮している。
【建設業】
新規受注高を見ると、八戸建設業協会の官公庁工事は15億9千万円(前年同月比36・7%減)で3カ月連続の前年割れ。青森県発注の道路改良工事や舗装補修工事などがあったものの、国や八戸市の発注工事が大幅に減少した。
八戸地区6社の官公庁工事は5億200万円(36・2%減)、民間工事は1億8500万円(77・7%減)と共にダウンした。
十和田地区5社は、官公庁工事が11億8500万円(51・3%減)に縮小した一方、民間工事は30億1100万円(64・7%増)に伸長した。
青森地区5社は、官公庁工事が5億2600万円(13・8%減)、民間工事が2億900万円(79・8%減)で、いずれも前年実績を下回った。
【鉄工業】
八戸地区7社の新規受注高は鉄骨工事が5800万円、製缶工事が1億3600万円だった。