Free八戸の水産物を燻製で 八食センターが新ブランド
八戸市の八食センター(上平靖文理事長)が、地元の水産物を燻製(くんせい)にしたオリジナルブランド「燻製堂」を立ち上げた。第1弾の「八戸前沖さば」は、特に大型の「銀鯖(さば)」を南部町産リンゴのウッドチップでいぶした一品で28日に販売を始める。八戸の水産物の魅力を生鮮品以外でもPRするため、今後も燻製商品のシリーズ化を進める予定で、担当者は「八戸圏域の食や自然の豊かさを全国へ発信したい」と話している。
八戸前沖さばは、果樹の剪定(せんてい)枝を活用した燻製を手掛ける「南部どき」(同町)が、熱を通さない「冷燻」という手法でいぶした。市内の老舗「甲文醤油」のしょうゆを使用するなど地元産食材にこだわっている。開発には青森県産業技術センター食品総合研究所(同市)の協力を得た。
レトルト加工をしており、常温での持ち運びや長期保存が可能。箱の内側は新聞記事風にデザインし、商品や地域を紹介している。
八食センター事務局の清川貴迪課長は「八戸の魚を地元の人に改めて知ってもらうとともに、お土産としてもらった人が圏域に足を運ぶきっかけになれば」と期待している。
価格は1080円(税込み)。八食センター内の店舗やオンラインショップで購入できる。