Free「スタンダード」米国進出 新郷特産の飲むヨーグルト
新郷村を代表する特産品である飲むヨーグルトの主力商品「スタンダード」が11日、米国シアトルの日系向けスーパーに出荷された。高級志向の「ザ・プレミアム」に続く進出で、現地で店頭に並ぶのは6月になる見通し。順次、ニューヨークなどの大都市圏にも出荷する予定で、商品を製造・販売する村ふるさと活性化公社は「定番とも言える商品で価格も手頃になるだろう。多くの人に手に取ってもらえれば」と期待している。
飲むヨーグルトは村産の生乳が原料で、果糖液糖に乳酸菌を加えて発酵させたスタンダードと、ガラクトオリゴ糖と乳酸菌のみを使用したザ・プレミアムがある。
公社によると、今回出荷されたのは、900ミリリットル入り250本と150ミリリットル入り50本。八戸市から陸路で横浜港へ向かい、到着後、船で輸送される。月内にはニューヨークへの出荷も決まっており、その後、ロサンゼルスやハワイにも販路を拡大する。
輸出を巡っては、通常の冷凍方法では液体内の糖分が分離してしまい、品質の低下も懸念されたが、瞬間冷凍機の導入などで課題をクリアした。
同公社理事長の櫻井雅洋村長は「新郷の商品が世界から注目されるのはうれしい。さらなる販路拡大や新しい商品の海外進出につながってほしい」と話した。