Free【新型コロナ】公共施設、原則休館 イベント大半、延期や中止/青森県南地方
新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」のまん延で青森県内は急速に感染が広がり、20日は2日連続の200人超えとなる227人の新規感染者が確認された。各自治体は同日、県が示した感染防止対策に準じて対応を協議し、本紙の集計では八戸、十和田、三沢3市など県南地方の14市町村が公共施設の原則休館を決めた。自治体主催のイベントは大半が中止や延期の措置を取る。多くが小中学校の部活動は週3日以内に制限するほか、公式戦以外の対外試合や合宿などは禁止する。いずれも期間は2月28日までで、順次実行に移り、集中的な対策で感染急拡大に歯止めを掛ける。
20日に方針をまとめたのは、八戸、十和田、三沢、三戸、南部、五戸、おいらせ、六戸、七戸、東北、野辺地、横浜、六ケ所、東通の14市町村。
八戸市は市庁で対策本部会議を開き、対応を決めた。市有施設は一部を除いて利用を休止し、公民館や運動施設は24日から休館。市や指定管理者主催のイベントは、オンライン開催を除き中止、延期、規模縮小とする。
昨年8、9月に感染が急拡大した際、中心街の「はっち」やマチニワなどは一部分を開放したり、時間短縮にとどめたりしたが、今回は全て休館措置とする。熊谷雄一市長は取材に「(オミクロン株の)感染力が強いことを踏まえ、昨年より強い対応を取った」と先手の対策を強調した。
他市町村も県に準じた形で対応を決定。十和田市では、22日に市現代美術館で「アーツ・トワダ」の10周年を記念した「インター+プレイ」展第3期が開幕予定だったが、休館に伴い3月以降に延期する。2月6日に市民文化センターで予定されていた映画「犬部!」の上映会も先送りとなる。
一方、同市で開催中の光の祭典「十和田湖 FeStA LuCe(フェスタルーチェ)」は、感染対策を徹底した上で継続する方針。おいらせ町の「百石えんぶり」(2月15~17日)は、開催可否が検討されている「八戸えんぶり」の動向を踏まえて判断する。
三戸町は21日から、公民館や体育館、図書館といった公共施設の利用を町民に限定する。五戸町は町有施設を利用休止するものの、町長や教育長が認めた場合は利用可能とした。
小中学校の部活動は、県立学校に倣って週3日以内とする自治体が大半だったが、七戸町と横浜町は各校に全面的な中止を求めた。