大雪の影響で交通機関の運休や遅れが相次いだ青森県内。ＪＲ青森駅でも足止めを余儀なくされた利用客が、ぐったりした様子で運転再開を待った。運行予定について駅員に尋ねたり、電光掲示板で確認したりする姿も多く見られた。

　２８日午前１１時ごろ、弘前市の職場に出社するため、４時間前から奥羽線の運転再開を待ち続けていたという青森市の男性会社員（５９）は「今日は仕事納め。ただでさえ人手が足りないのに…」と焦りを見せていた。

　「ずっと青森市に住んでいるが、ここまで電車が動かないのは初めて」。奥羽線で帰宅予定だった主婦（７０）は驚きを隠し切れない様子だった。

　埼玉県から家族旅行で訪れていた公務員山口敦久さん（４６）は「青森には何度か来たが、今回はすごい雪だ」と苦笑い。ストーブ列車に乗るために五所川原市へ向かう予定にしていたが、「列車が動かなかったら駅周辺を観光するしかない」と気持ちを切り替えたようだった。