Free小学校におすすめ本を 八戸市がGCFで資金調達 全国の自治体で活用進む
「本のまち八戸」を推進する八戸市が、ふるさと納税を活用した「ガバメントクラウドファンディング」(GCF)を実施している。調達資金で多様な書籍を購入し、市内全小学校42校に配架する計画。市として初の試みで、目標金額220万円の達成を目指す。募集期間は来年1月30日まで。
自治体がプロジェクトのオーナーとなり資金を調達するGCFは、全国で活用が進んでいる。寄付者が自ら使い道を選べることが特徴で、ふるさと納税同様、住民税の一部が還付・控除される。返礼品も設定できる。
市のGCFでは、八戸ブックセンターが中心となって児童、生徒向けに選んだ「おすすめブックリスト」内の本を購入するための資金を調達する。
目標額に届かなかった場合でも、調達資金は書籍購入費に充てる予定。来年4月以降に配架書籍を選定し、全小学校に配る。
リストの制作を行ったブックセンターの森花子さんは「図書室で出会う本の幅が広がることで、児童が本を手に取るきっかけが増える」とプロジェクトの意義を強調。音喜多信嗣所長は「今回の取り組みをきっかけに、市やブックセンターについて知ってもらいたい」と話した。
GCFの詳細は「ふるさとチョイス」のホームページに掲載している。
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