Free一戸の特産に日本酒仲間入り 「一吹」町産の米と水使用
二戸市の酒造会社「南部美人」は2日、一戸町と連携して開発した日本酒の新商品「一吹(いぶき)」を発表した。同町産米「いわてっこ」と奥中山地区の西岳の水を使った純米吟醸酒。御所野遺跡の世界文化遺産登録で観光客の増加が見込まれる中、同町の新たな特産品に位置付け販売する。
商品名やラベルデザインの原案は岩手県立一戸高の2年生11人が考えた。町民の温かさや自然の豊かさを新たな風に乗せて発信したいとの思いと、町名や校名に付く「一」を重ねて命名。ラベルには高森高原の風車など町の名所を描いた。
2日は市内にある同社の酒蔵「馬仙峡蔵」で、もろみを搾る作業が公開された。小野寺美登町長は「おいしく、しっかりと香りがある。遺跡を訪れる多くの方に購入してほしい」と強調。南部美人の久慈浩介社長は「予想以上に良い酒ができた。郷土料理と一緒に味わってほしい」とPRした。
一吹は10日発売。720ミリリットル入りが税込み1980円、300ミリリットル入りが990円。問い合わせは南部美人=電話0195(23)3133=へ。