Free縄文文化発信へ決意新た 是川遺跡の世界遺産登録で式典/八戸
八戸市は29日、同市の是川石器時代遺跡を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界遺産に登録されたことを祝い、八戸プラザアーバンホールで記念式典を開いた。関係者ら約100人がこれまでの歩みを振り返り、縄文文化のさらなる発信へ決意を新たにした。
式典では、熊谷雄一市長が「縄文文化が国際的に認められたことに喜びを感じる。10年後、20年後も市民が誇りに思い、大切に守り続けていけるよう努めていく」とあいさつをした。
八戸縄文保存協会の栗村知弘会長は遺跡の発掘、保存に携わった関係者に謝意を示した上で、「調査、整備を進めて学びの場とするために、これからも助言をいただきたい」と強調。市史跡是川石器時代遺跡整備検討委員会の岡村道雄委員長は「是川のすばらしさはまだまだ言い尽くされていない。今後さらに調査を進め、情報を発信してほしい」と期待を込めた。
アトラクションでは、千葉学園高の生徒が「縄文の美」をテーマにファッションショーを披露。縄文時代の土器や土偶から着想を得て手作りしたドレスで来場者を魅了した。妻神えんぶり組も迫力ある摺(す)りで式典に花を添えた。
引き続き記念講演が行われ、文化庁文化資源活用課の鈴木地平文化財調査官が縄文遺跡群の魅力や新型コロナウイルス禍での現地調査など、世界遺産登録の舞台裏などを説明。「今後も市民が足しげく遺跡に通い、豊かなまちづくりのために活用してほしい」と述べた。
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