Free全技連マイスターに6人認定 えんぶり衣装制作の関川さんら
全国技能士連合会は2021年度「全技連マイスター」として、青森県内から、和裁の関川みつ子さん(63)=八戸市=と、附田札子さん(60)=三沢市=、建築大工の桜田聡さん(41)=十和田市=ら6人を新たに認定した。
全技連マイスターは優れた技能と知識を有し、伝承に高い志を持つ技能士に与えられる称号で、03年度に認定を開始。本年度は全国の90人が認定された。
関川さんは八戸えんぶり、八戸三社大祭の衣装制作などを担い、郷土の文化継承に尽力した。
附田さんは三沢職業能力開発校「和裁科」の職業訓練指導員を務め、着物文化の魅力発信に貢献した。
桜田さんは新千歳空港国際線ターミナルビル施設再整備事業で、茶室や大広間新設工事を担当するなど、優れた実績が認められた。
12日に青森市で認定証伝達式が開かれ、県技能士会の勝又貞治会長が功績をたたえた。
関川さんは取材に「祭りの激しい動きに耐えられるよう、工夫して衣装制作に取り組んできた。認定を糧にさらに頑張りたい」。附田さんは「認定されるとは思わず、驚いている。次の世代に(技術を)継承し、自らも能力を高めていく」とそれぞれ決意を新たに。
桜田さんは「素直にうれしい。指導者としても自分が培ったことを若い人たちに伝えていきたい」と喜びを語った。
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