Free八戸市新美術館あすオープン 作品設営、照明確認 準備大詰め

開館に向け、企画展の最終調整に追われる美術館スタッフ=1日、八戸市美術館
開館に向け、企画展の最終調整に追われる美術館スタッフ=1日、八戸市美術館

3日にオープンを控える八戸市新美術館で、開館記念展「ギフト、ギフト、」に向けた準備が大詰めを迎えている。1日は、参加アーティストと学芸員らが作品設営や照明確認などの最終調整に追われ、新しく誕生する美術館の“出発”に備えた。

 旧美術館は1986年、八戸税務署庁舎を再利用して開館。地域ゆかりの作家を中心とした企画展や、ワークショップなどを通じて市民らが美術に触れる機会を創出してきた。一方で、展示スペースの狭さや建物の老朽化などを指摘する声が挙がり、2016年に新美術館の整備が決定した。

 新美術館は、アーティストと市民、美術館スタッフが共に学び、創作するのを想定した巨大空間「ジャイアントルーム」が核。それを囲むように、映像やパフォーマンスなどを含めた作品を発表できる個室群を備える。

 「ギフト、ギフト、」は、国内外で活躍するアーティストら11組が、八戸三社大祭を切り口にした作品を出展する。写真や映像、陶芸、切り絵、音楽など、さまざまな分野の作品が一堂に会し、館内全体を鮮やかに彩る。

 大澤苑美学芸員は取材に対し、「開館を待ってくれていた人たちが、今後の美術館を楽しみにしてもらえるような記念展になれば」と話していた。

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