Freeマイワシ今季最多 八戸港、1260トン水揚げ
八戸港で19日、大中型巻き網船団の運搬船6隻が、北海道東沖で漁獲したマイワシ1260トンを水揚げした。道東物の千トン超えは9日に続き今季2度目で最多。魚体のサイズも上向いており、大半はミール向けだが、一部は加工原料や鮮魚として流通するとみられる。
道東沖では船団24カ統が操業中で、漁獲後は太平洋側の各港に分散、水揚げしている。八戸で6隻の入港は今季最多。市場関係者によると、魚体は70~80グラムが中心で、100グラム台も交じった。入札の結果、10キロ当たり530~350円で取引された。約7割がミール向けになるという。
同日は八戸を拠点にしている船団10カ統のうち8カ統が、三沢沖などで漁獲したサバ478トンを水揚げ。入札の結果、10キロ当たり1160~600円の値が付いた。サイズは200~150グラムの小ぶりが主体で、船関係者や仲買人らは「小さいし、細い。もっと腹がぷっくりと膨れていないと」と渋い表情だ。
市場関係者は「まだ加工や鮮魚には向かない。水温も下がってきており、400~300グラム台が中心になってくれれば」と期待を寄せた。
このほか、小型巻き網船団も八戸近海で漁獲したセグロイワシ20トンを水揚げ。入札の結果、10キロ当たり400~220円で販売された。10トンは煮干し原料、残りはミールに回るとみられる。