地元企業の人材確保や地元就職の促進に向けてデーリー東北新聞社が企画する「リクルートラウンジ」。経営トップのインタビューを配信する。１１日は田名部組・田名部智之代表取締役。

　―建設業界の現状は。
　現時点で新型コロナウイルス禍は直撃していないが、この打撃は必ず１、２年遅れてわれわれの業界にも訪れる。コロナによって勝ち組と負け組がはっきりと分かれ、時代に適応した改革をしていない会社は生き残れないだろう。

　―ウィズコロナを見据えた経営戦略は。
　デジタル化を徹底的に迅速に進めている。ウェブ会議はもちろん、社内の情報共有やスケジュール管理、電子決済のほか、社員教育でも取り入れている。人材育成に特に力を入れており、動画を作成するなどして、デジタルでいつでも勉強できる環境は整えている。

　―企業理念は。　
　「人と地域社会のために」を理念に掲げており、地域コミュニティーの発展を追求し続ける。人と地域社会のために奉仕する人もいるし、アイデアを出す人もいる。何をするかは従業員それぞれが知恵を絞らなければならない。

　―求める人材は。
　新卒、中途、性別や国籍も問わず、やる気があって積極的な人を募りたい。何事も興味を持つ前向きな人であれば能力は後から付いてくる。
　田名部組で働く人材は多種多様。女性は全体の４分の１程度で、今後は３割以上を目指したい。男性が多い業界だが、技術職を含め女性が活躍できる余地はまだまだある。

　―今後の事業展開は。
　実力のある本物の建設集団をつくり、地域密着の地方ゼネコンとして成長し続ける。グループの規模やエリア拡大に力を入れ数年後には東北ナンバーワンの建設会社になるよう一丸となって取り組む。

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https://www.recruit-lounge.com/2022-01/com020-TanabuGumi