Free稲刈り適期9月10~20日ごろ/青森県南地方
青森県「攻めの農林水産業」推進本部は30日、水稲の刈り取り適期の予想を発表した。県南地方の刈り取り開始時期の目安は9月10~20日ごろ、津軽地方は10~12日ごろで、平年よりもやや早い見通し。今夏の高温傾向で、2021年産米の出穂が平年以上に早く進み、適期も前倒しとなった。県は適期に刈り終えるよう呼び掛けている。
県は、地域気象観測システム(アメダス)の設置市町村の出穂最盛期から積算した気温の合計が960度に到達した日を基に刈り取り適期を推計している。ただ、出穂が早い場合は、適期の予想よりも3~5日早まる可能性がある。
県南地方のアメダス設置地点でみると、三戸の適期は9月10日、八戸、十和田13日、むつ、六ケ所19日、東通村小田野沢20日など。三八地方で平年より1週間程度早く、上北、下北地方で2、3日早くなる見通し。
県は、適期の判断基準として、ほ場全体のもみが90%程度黄化した時期を目安としている。刈り遅れると米粒にヒビが入る「胴割れ」が生じるなどコメの品質が低下する恐れがあり、注意を呼び掛けている。
県農産園芸課の内山真人課長は「21年産米は全体的に順調に生育している。最後の仕上げとなる刈り取り、乾燥を適正に行い、良質米の生産に努めてほしい」と話した。