Free【県内大雨被災】国道279号、また一時通行止め 被害総額は7億8000万円に
低気圧や前線の影響で、青森県内では24日夜から25日にかけてまとまった雨が降った。台風9号から変わった温帯低気圧による大雨被害で、緊急車両などに限り通行可能となっている国道279号は、雨量が基準値を超え、土砂災害の危険が高まったとして、25日午前7時から風間浦村易国間―下風呂間3・5キロで一時全面通行止めとなるなど、住民の生活に影響が出た。
下北地域の24日午後7時からの24時間降水量は、むつ市脇野沢56・5ミリなど各地で50ミリ前後を観測。25日明け方を中心に強い雨が降った。
一時全面通行止めとなった国道279号の風間浦村易国間―下風呂間は、安全確認後、同日午後5時に規制を解除。26日以降は緊急車両などに限り、午前7~9時、午後5~7時に通行できる。
同市は25日、浸水や土砂流入被害があった大畑地区の1040戸を対象に、罹災(りさい)証明書を交付するための被害認定調査を開始。八戸や三沢など5市町からの応援職員を含めた15人が現地に入り、住宅や倉庫の浸水状況などについて調べた。
一方、青森県災害対策本部は、25日時点の被害総額が7億8418万円となったことを明らかにした。むつ市の住宅浸水は床上94戸、床下153戸の計247戸に拡大した。
農林業関係では、同市と風間浦村の林地10カ所、七戸町や東北町の農地8カ所で、新たに地盤やのり面の崩壊を確認。被害額は今後さらに増える見通し。
また、県は県道むつ恐山公園大畑線で10日から続いていた通行止めを25日午後3時に解除した。