Free【新型コロナ】岩手県が独自の緊急事態宣言 不要不急の外出自粛求める
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、岩手県は12日、県独自の緊急事態宣言を出した。県内でも不要不急の外出自粛を求めるほか、県の宿泊割引事業とプレミアム付き食事券事業を停止。夏季休業中の学校の部活動は、原則中止とする。宣言の期間は、県全体の直近1週間の新規感染者数が人口10万人当たり10人未満となるまで。
県は同日、新たに36人の感染確認を発表。直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数が16・5人となり、国の指標で感染急増を示す「ステージ3」の15人を超えたことを踏まえ、宣言を出した。県独自のため、法的な拘束力はない。
宣言では、県境をまたぐ移動に加え、新たに県内全域での不要不急の外出自粛を要請。部活動に関しては、全国大会に派遣される場合などに限り、学校長の許可の下で可能とした。
県内旅行の宿泊代金を割り引く「いわて旅応援プロジェクト」は、13日から新規予約を停止。プレミアム付き食事券事業「いわての食応援プロジェクト」は、14日までに販売を停止する。購入済みの食事券の利用は可能。県主催イベントの中止や見直し、県立施設の利用制限なども進める。
外出自粛要請で事業者の売り上げ減が見込まれるため、県の地域企業経営支援金の支給額を、1店舗当たり最大30万円から最大40万円に引き上げる。
県は12日、新型コロナの対策本部員会議を開き、宣言の発出を決定。終了後に臨時会見を開いた達増拓也知事は「早急に対策を講じ、感染爆発につながる事態を避けなければならない」と、感染の抑え込みに向けて広く協力を呼び掛けた。
同日感染が発表された36人のうち、久慈保健所管内の60代女性は無症状で、二戸管内の20代女性は重症ではない。このほか盛岡市10人、一関市6人、宮古、奥州両市で各5人などの感染が確認され、県内患者の累計は2281人となった。
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