Free八戸の「森のおとぎ会」始まる 2年ぶり神社境内で
八戸市の長者山新羅神社で22日早朝、童話を読み聞かせする夏休みの恒例イベント「森のおとぎ会」が始まった。昨年はコロナ禍でインターネットの動画配信のみだったが、2年ぶりに同神社境内で行われ、子どもたちが物語の世界に引き込まれた。
八戸童話会(柾谷伸夫会長)が主催。1924年の八戸大火で焼け出された子どもたちを勇気づけるためにスタート。今年は98回目で、28日まで毎日開催。時間は午前5時半から約1時間。参加無料。
境内にある樹齢300年以上とされるエドヒガンザクラ(通称・おとぎの桜)の下には、子どもから大人まで約30人が集まり、柾谷会長や会員による話に耳を傾けた。
絵本「これはのみのぴこ」(谷川俊太郎作)を暗唱した市立吹上小5年の津田健晴君は「毎年参加している。自然が豊かなこの場所で話を聞くのが好き」と目を輝かせた。
柾谷会長は「もうすぐ100回の節目になる。感染防止対策をしながら、コロナに負けずに夏の風物詩を続けていきたい」と意欲を見せた。