Free馬肉処理施設建設へ青森県の支援要請 五戸町長ら三村知事に要望書
五戸町内での馬肉処理施設の建設計画を巡り、同町の若宮佳一町長らは23日、青森県庁に三村申吾知事を訪ね、国の補助金活用に向けた県の支援を要請した。若宮町長によると、非公開の懇談で三村知事は協力に前向きな姿勢を示した。
同日は若宮町長や櫻井雅洋新郷村長らが出席。県側は三村知事や赤平次郎農林水産部長らが対応した。計3項目の要望書では、▽馬のと畜場施設と加工施設の建設に向けた国の補助金獲得への支援▽ニホンジカやイノシシなど馬以外にも対応可能なと畜、加工施設の併設に関する県の指導―などを求めている。
若宮町長によると、県は馬のと畜場への国の補助適用について、現在のと畜頭数を大幅に上回る1日175頭以上を処理する必要がある―などと説明。一方、加工施設に関しては、補助事業が活用できるよう町や事業者らと協議する意向を示したという。
町は今後、同村など近隣自治体や事業者などで構成する協議会を設立し、国への補助申請に向けた準備を進める方針。若宮町長は「ハードルはいくつかあり、と畜施設は補助要件に満たないが、近隣市町村の協力をもらって事業を進めていきたい」と話した。