Free多重債務相談3件増の51件、コロナ関連は8件 青森県内20年度
東北財務局青森財務事務所は30日までに、2020年度の多重債務者相談の受け付け状況をまとめた。相談件数は前年度比3件増の51件で、新型コロナウイルスに関連した相談は8件だった。同事務所は「コロナによる債務問題は今後も増える懸念がある。早期の相談が解決の糸口となるので早めに電話などしてほしい」としている。
新型コロナに関連した相談は40代以上がほとんど。収入が減ったり、失業したりして借金が返済できなくなった―などの内容が多かったという。
全体の相談状況を見ると、40代が最多の13人で、60代以上11人、50代9人と中高年が大半を占めた。職業別では、給与所得者が26人、無職15人、自営・自由業4人など。
借金のきっかけで最も多かったのは「低収入・収入の減少」が15人。生活費の不足を補うために借り入れを始め、返済のために借り入れを繰り返すうちに返し切れなくなった―との相談が多かったという。このほか、「住宅ローン等の返済」8人、「商品・サービス購入」6人と続いた。
借金額は100万~200万円未満が12人と多く、300万~400万円未満が8人、500万~1千万円未満、1千万円以上が各6人など。借入先数は3、4件が16人、1、2件は12人、5、6件と7、8件が各6人だった。
多重債務の相談については、青森財務事務所理財課=電話017(774)6488=へ。