Freeハウス栽培のサクランボ、南部町で収穫本格化
青森県内で唯一、サクランボの温室栽培を手掛ける南部町大向の留目秀樹さん(58)方で、収穫作業が本格化している。主力品種の「佐藤錦」や、県産サクランボの独自品種「ジュノハート」がたわわに実り、果樹の町に今年も一足早い旬の味覚がお目見えした。
1月中旬から作業が始まり、ハウス内を加温管理。授粉や摘花を行うなど、収穫に向けて準備を行ってきた。今年は3月の平均気温が高く、生育が進んだ露地栽培の果樹の授粉作業を優先したため、例年は4月下旬に始まる温室サクランボの収穫を遅らせた。
温室では10日も、スタッフたちがつややかに色づいた赤い果実を一つずつ丁寧に収穫。留目さんは「順調に育ち、今年も例年に負けない出来になった」と胸を張った。
収穫は月末まで続く見通し。温室サクランボは県内外に出荷される。