Free第88正進丸が八戸港出港 太平洋沖でキンメダイなど漁獲へ
国内唯一の大型底刺し網船「第88正進丸」(494トン)が3日、北西太平洋・天皇海山海域の漁場を目指し、八戸港を出港した。キンメダイとオオメマトウダイ、クサカリツボダイを漁獲し、7月前半に帰港、八戸市魚市場に上場する。
5~6日ほどかけて漁場に到着し、操業に移る。3日正午ごろ、市第3魚市場荷さばき施設A棟前の沖側の岸壁から、乗組員の家族らに見送られて出港した。
正進丸を運用する漁業会社「丸吉」(八戸市)によると、海域は資源・環境保護の観点から制限が年々厳格化。他の漁船は相次いで撤退し、現在操業しているのは、ともに同港所属の第88正進丸と遠洋大型底引き網船「第51開洋丸」(605トン)=開洋漁業=の2隻のみだ。
丸吉の関川順悦常務は「八戸だけの水揚げという切り口でブランド化が進み、付加価値が高まれば」と期待感を示した。
また、この日は遠洋マグロはえ縄漁船「第58開洋丸」(487トン)もオーストラリア沖でのミナミマグロ漁に向け出港した。漁獲したマグロは焼津港(静岡県)に水揚げする予定。